日本人にも大人気の観光地として知られるイタリアのベネチアですが、あらたに日帰り観光客からの入域料の徴収が検討されています。
今回は入域料が徴収されることになりそうな理由、および時期などについてお伝えします。
ベネチアとは
ベネチアはイタリア北部にある都市で、世界中の人々が訪れる人気観光地。街中を運河が流れる風景は、ココでしか見られません。
僕も訪れたことがありますが、街中を車が走っておらず移動手段はほぼ船となるなど非日常を味わえてとても楽しかったです。
今までも入域料が検討されていました
今までもベネチアを訪れた観光客に対して、入域料(入島料、観光税とも)の徴収が検討されていました。
ハイシーズンorローシーズン、ホテルの星の数、地域に応じて異なりますが、だいたい1~10ユーロ程度を課すことが検討されています。
入域料が課される条件、および時期
14歳以上の日帰り観光客を対象として、5ユーロの入域料を徴収する案が提出され、今後市議会により審議される予定です。
全面導入はまだ先ですが、2024年の春と夏の旅行シーズンの30日間に試験的に導入される見込みです。
なぜ入域料が徴収されることになった?
入域料が徴収されることになった最大の原因は、観光客による景観や環境の破壊。
新型コロナの感染拡大により訪れる観光客が一時的に減少していたものの、現在はその反動で観光客が大挙して訪れています。
訪れた観光客により建物などが傷つけられたり、廃棄されるごみ等によって水の汚染が進むことに・・・
ベネチアは世界遺産に登録されていますが、オーバーツーリズムが原因で危機遺産への登録が勧告されています。
追 記 2023/9/18
2023年開催の世界遺産委員会では、危機遺産への登録は見送られました
あらたに入域料を徴収することで観光客の数を抑えるとともに、そのお金を環境の改善に充てる見込みです。
入域料を徴収するべきか?
入域料の徴収に賛否あると思いますが、僕は賛成です。
新たに徴収したお金をもとに汚れた運河をキレイにしたり、ゴミを無くすなどすればベネチアの街がよりキレイになり魅力度がアップし、訪れた観光客にも喜ばれます。
世界中で同じような試みが行われており、ガラパゴス諸島ではさらに高額(100ドル)な入島税を徴収しています。
まとめ
入域料の徴収が正式決定されるかは未確定ですが、いつかは実施しないと住民の生活・観光地としての魅力の維持ができなくなります。
課される金額もそれほど大きくないので「これでベネチアがさらに魅力的になる!」と、前向きな気持ちで支払いましょう。