近年はあらゆる場所でバリアフリー化が進み、カラダが不自由な方や年配の方々も昔よりは暮らしやすくなっています。
その流れは観光地も同じ。あらゆる配慮がなされ、観光地を楽しみやすくなっています。
しかし観光地によってはバリアフリーを優先するか、それ以外を優先するかの問題も。
今回は日本と世界のバリアフリー対策の違い、および観光地によって起こっている問題についてお伝えします。
日本の観光地のバリアフリー対策
日本の観光地はバリアフリー対策がしっかりと行われていることがほとんどです。
たとえば駐車場には、入口から近い場所に体が不自由な方のためのスペースが定められています。
また、階段にはスロープが設けられており、車いすなどでも通行しやすいです。
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建物内部もエレベーターが設置され、さらに車いすでも押しやすい位置にボタンがついていたり、後ろが確認しやすいように鏡がついていたりと至れりつくせり。
そのほかにも点字ブロックや手すりなど、さまざまなバリアフリー対策が行われています。
世界の観光地のバリアフリー対策
日本と比べると、海外の観光地はバリアフリー対策がいまいちなところが多いです。
特にカンボジアのアンコールワットやバンコクのワットアルンなど、アジアの寺院は急な階段がほとんど。
運動が得意な人であっても、かなり大変です・・・
また、建物にエレベーターがあったとしても、車いすで乗ったら他の人が乗れないぐらい狭かったり、点字ブロックなどのバリアフリー対策が行われていない場所が多いです。
どこまでバリアフリー化するべきか
日本と海外のバリアフリー対策は大きく異なります。
しかし、ただバリアフリー化を進めれば良いものではありません・・・
たとえば日本の城。
姫路城のように内部も木造でバリアフリー対策は最小限のものと、大阪城のように内部はコンクリート造でエレベーターも設置されているケースがあります。
からだに不自由な方でも内部を見学できるのは大阪城ですが、文化的な価値は姫路城のほうが圧倒的に高いです。
名古屋城も天守閣の木造復元を目指していますが、エレベーター設置の要望も強い状態で未だどうするか決まっていない状態です。
城のバリアフリー化はどうするべきか
ここからは僕個人の考えですが、名古屋城であれば歴史的価値の高い木造復元するべきです。
そのうえで、カラダが不自由な方でも内部を見ることができるような施策を行えばよいと思います。
たとえば階段部分に取り付けられる昇降装置を用いたり、時間帯を区切ってゆっくり見て回れる配慮をするなどをすれば両立できるはず。
バリアフリーに関する技術革新も進んでいるので、近い将来には他の方法も可能になると考えられます。
まとめ
バリアフリー対策をどこまで行うかは、費用等の兼ね合いもあり難しい問題です。
しかしながら技術革新も進んでいるので、現在は見ることができない場所でも楽しめるようになるのでは?と考えています。