僕がさまざまな方にオススメしている世界遺産検定ですが、2024年から準1級が新設されることとなりました。
英検や漢字検定でも準1級が設定されていますが、ついに世界遺産検定に設定されることに。
今回は世界遺産検定準1級の概要、および準1級が設定されることとなった理由などについてお伝えします。
これまでの世界遺産検定
これまでの世界遺産検定は4級・3級・2級・1級・マイスターの5段階。
試験があるのは公式会場では年4回(1級・マイスターは年2回)、4~1級については全国のテストセンターでのCBT試験も随時受けられました。

なお、僕もマイスターに認定されています。

準1級が新設されます
2024年7月に開催される第56回世界遺産検定より、準1級が新設されます。
2級と1級の間に位置付けられており、2級に認定されている方のみ受験可能。
試験内容は下記のとおりです。
合格基準:100点満点中60点以上
解凍形式:選択式
試験時間:60分
問題数 :60問
いままでの公式テキスト(2級や1級)は「アジア」「アフリカ」というように地域によって章が分けられていましたが、準1級は「文学」「映画」「観光課題」「無形文化遺産」といったテーマごとにまとめられています。
もしかしたら試験の問題も2級や1級とは違った感じになるかもしれません。
なぜ準1級が新設された?
準1級が新設された理由は1級が難しくなりすぎたため。
2級の試験範囲は日本の全遺産+世界の300遺産ですが、1級はすべての世界遺産が対象となります。
1級は問題のレベルも高く、毎年開催される世界遺産委員会で新たな世界遺産が登録されるたび試験範囲が広がり続けることに・・・
1級の認定率も2級認定者しか受験できないにも関わらず20~30パーセントと低く、受験者&学校関係者から中間級の新設が要望されていました。
なお、1級の受験資格はいままでと同じく2級認定者のみとなります(準1級に認定されていなくてもOK)。
1級へのつなぎに最適
世界遺産検定1級は範囲も広く、問題自体も難しくなっています。
いままでのように2級認定後すぐに1級を受けると難易度の違いにビックリするかもしれません・・・


そこで2級認定後に準1級を学習すればテーマごとに遺産を体系づけて覚えられ、1級を学習するときに役立つこと間違いなしです!!
公式テキストもあります
準1級の新設にともない、公式テキストも新たに発行されます。
準1級試験問題はこの公式テキストから8割以上が出題されるので、受験される方は必携です。
また、準1級の検定が開催されたのちに過去問題集も発売される見込みです。
まとめ
準1級が新設されたことにより、世界遺産検定の間口が広がりました。
公式テキストはテーマごとにまとめられるなど、試験問題の傾向にも変化がありそう。
1級やマイスター保持者でも受けられるので、ぜひ受けてみましょう!