2020年12月に行われた世界遺産検定1級(第42回)を受験し、ようやく合格することができました。
しかし、これまでに何度か落ちており、キビシイ道のりでした・・・
今回は1級についての難しさと、点数アップに効果的だった勉強方法を紹介します!
世界遺産検定とは
世界遺産検定とはNPO法人世界遺産アカデミーが主催する、世界遺産についての知識を問うための検定です。
難易度に応じて5種類あり、4~1級と最上位のマイスターがあります。
詳しくはこちらをご覧ください。
世界遺産検定の受験歴
初めて受けたのは2級。2018年7月(第32回)に受験しました。
それほど難しくなく、1カ月(約20時間)ほどの勉強で認定点に達することができました。
1級を初めて受けたのは2019年7月(第36回)。
残念ながら不合格で、得点は128点でした(認定点は得点調整があり134点)。
そして前回。2020年7月(第40回)に受けた時は終了直後は自信があったものの、ポカミスもあって得点は133点と、初回とあまり変わらない結果に・・・(認定点は140点)
点数があまりアップしなかった原因は、勉強時間の少なさ。
本職(IT系)の資格取得を優先せざるをえず、それぞれの世界遺産検定の試験2カ月ぐらい前から勉強を再開している状態でした。
今回の2020年12月(第42回)の試験では、勉強方法を見直したことにより158点取ることができ、無事認定されました。
世界遺産検定1級の難しいポイント
1級の難しいポイントは範囲の広さと問題の難しさ。
まず試験範囲ですが、2級は日本の全遺産+世界の遺産のうち300件のみ。
それに対して1級は全遺産が対象。2020年時点では1121件なので、およそ4倍です。
また、問題の難しさも格段にアップ。
2級の場合、世界の遺産は太字&赤字部分さえ押さえておけば大丈夫でした。
それに対して1級は、世界の遺産であっても太字や赤文字ではない部分からも出題されます。また、欄外に小さく書かれた注釈部分からも出題されることも・・・
問題自体の難易度も上がっており、暫定リストに載っている遺産や無形文化遺産からもバンバン出題されます。
総合すると、2級と比べると10倍以上の学習時間が必要な印象です・・・
点数アップに効果的だった勉強法
世界遺産検定2級の時の勉強法は公式テキストを読むだけ。
しかし1級の場合は効果的に覚えることができなかったので、途中から勉強方法を見直しました。
効果的だった方法はマーカーを引きながらテキストを読む&要点をまとめて定期的に読み返すの2つ。
それぞれ説明します。
マーカーを引きながらテキストを読む
2級はテキストを読むだけでしたが、1級は途中からマーカーで線を引くようにしました。
マーカーは重要ポイントに線を引きがちですが、世界遺産検定1級ではオススメできません。
理由は全ての箇所が重要ポイントであるため。
自分の判断で線を引いてしまうと、それ以外の場所に意識が向きづらくなります。
僕は3色のマーカーを使いましたが、それぞれ動植物名・人名・出来事が起こった年や時期に線を引きました。
人名や年代のみであれば機械的にマーキングしているので、そこを重要ポイントとして認識しすぎることもないので、無理なく意識に残りやすくなると考えています。
要点をまとめて定期的に見返す
僕はテキストを読みながら様々なことをExcelにまとめていましたが、最終的に「作る価値があった!」と思ったのは次の2つ。
まず1つめが世界遺産に関するできごとの発生年を時系列にまとめた資料。
発生した年とできごと、ポイントをまとめています。
テキストにも記載されていますが、バラバラに書かれているので発生年を体系づけて覚えるには時系列で並べるのがイチバンです。
そして2つめが世界遺産に関するトピックス、および関連する世界遺産をまとめた資料。
僕は上記のまとめを週に1回、試験直前は2日に1回ずつ見直していました。
クイズ感覚で大量のトピックスを見直すことができるので、知識として定着しやすいです。
また、下記についてもまとめました。
- その年に開催される/された世界遺産委員会について(開催場所、議長)
- その年、または前年のユネスコ事務局長、および日本代表
- その年、または前年に危機遺産リストに登録/除外された遺産、および理由
- その年、または前年に無形文化遺産に登録された日本の遺産
- その年、または翌年に日本から推薦される遺産、および概要
- 1年以内に発生した世界遺産に関するトピックス
上記は全体の配点の10%を占める「その他」分野の問題として出題されることが多いので、取りこぼさないように調べて記載しました。
「これらをまとめるのは大変・・・」という方も心配ありません!
僕がまとめた資料があるので、お使いいただければと思います(すいません、有料です・・・)
今回は傾向が違う?
第41回検定までは『過去問は出ない』と言われていましたが、今回はたくさん出ました。
特に2018年7月開催の世界遺産検定1級で出力された問題とほぼ同じ問題が23問も出題されました!
僕は前日に5分ぐらい眺めただけですが、数問の回答に役立ちました。
もっと時間をかけて過去問を解いていれば、もっと楽に合格できたかも?
最後は世界遺産マイスター
世界遺産検定の勉強を始めたころは、1級が最終目標でした。
しかし、ここまで来たら最高位のマイスターも・・・と考えはじめています。
しばらく問題についての情報を収集して、メドが立ったら受けてみるかもしれません。
追記 2023/8/2
2023年7月に世界遺産検定マイスター試験に合格しました
まとめ
世界遺産検定1級は全世界遺産が範囲のため、後になればなるほど世界遺産数が増えて勉強が大変になります。
世界遺産検定の認定を目指している方は、なるべく早めに取りましょう!