海外へ旅行に行くと、「●●が日本と違う」とか「●●が不便だった」と感じることはありませんか?
日本人がそう思うように、海外から日本に訪れた旅行客もさまざまな感想を持っていると考えられます。
今回は海外40ヵ国近く旅行したことがある僕が、客観的に見て『日本は観光地としてどうなのか?』という点について考えてみました。
逆の立場で見てみる
海外旅行ではパッと見では「日本と似た感じ」と思っても、さまざまな事が日本と異なっています。
僕も食事や宿泊、移動などさまざまな場面で感じました。
海外の人が日本を旅行した場合、「安全!」とか「キレイ!」という意見が多いですが、それらを含めたさまざまな分野について、日本の観光のしやすさについて考えてみるのも日本の観光力を高めるのに役立つのではと思います。
それぞれの分野について
『日本を客観的に観光地としてみると、どうなんだろう』問題について、分野ごとに考えてみました。
観光地
外国人が訪れる観光地と言えば京都。
海外には少ない黄金に輝く寺院(鹿苑寺金閣)や大量の鳥居が連なる神社(伏見稲荷神社)など、SNS映えする建物も多いです。
東京も高層ビル立ち並ぶ場所があるかと思えば浅草などの寺社もあり、飽きることなく楽しめます。
また、戦争の悲惨さを伝える広島の原爆ドームなども。
地方に目を向けると流氷や渦潮、高さ8メートルを超える雪の壁など大自然もあり、さまざまな見どころがあります。
採点:10/10
移動
日本国内での主な移動方法といえば電車かバス。
電車は外国での案内も増えていますが英・韓・中あたりの言語が中心で、その他の国の方々は困ります・・・
また、乗車するにもICカードを持たない場合は現金支払がメイン。カードで購入できる場所が限られているのは面倒です。
時間帯によっては通勤ラッシュと重なることも。特にスーツケースを持った状態で恐ろしいほど混み合った車内に乗り込むのは考えるだけでも恐ろしいです・・・
バス乗車の場合も乗り方・料金を払うタイミングが統一されておらず、戸惑うことも多そう。
海外、特に東南アジアでは電車やタクシー以外の手軽な交通手段(トゥクトゥクなど)も多いですが、日本では一般的ではありません・・・
採点:5/10
食事
近年は日本食はとても人気があり、箸を使える人も増えています。
レストランも一部では英語メニューが用意されていることもありますが、特に個人店では無いことが大多数。
また、日本以外では生ものを食べる文化が無いことも多いので、刺身(特に活けづくり)や生卵はニガテな人も多いです。
ただし、ラーメンや牛丼などのB級グルメは海外で食べるよりも圧倒的に安いことが多く、味と料金のバランスは圧倒的に高コスパです!
支払いでもチップ不要なのはわかりやすいですが、店によってはお通しや週末料金などがあり、メニューに書いていない(書いていても小さな文字)場合もあるのでわかりづらいです。
採点:7/10
宿泊
日本には旅館からビジネスホテル、高級ホテルまでさまざまな形態の宿泊施設があります。
ホテルであれば世界中あるので違和感は少ないですが、旅館や民宿タイプは海外からの観光客には不向きな面も。
門限や風呂の時間が決まっているのもありますが、食事に関しても問題があります。
海外は長期休暇が取りやすいので1週間以上の連泊も珍しくありません。しかし旅館や民宿は基本的に料理は同じ(または数パターンをローテーション)。
いくら料理がおいしくても、飽きますよね・・・
しかし畳の部屋でふとんを敷いて寝たり浴衣を着られるなど、旅館ならではの楽しみ。
宿泊数を抑えたり、素泊まり+近くの店に食べに行くなどすればそこまで気にならないかもしれません。
採点:7/10
文化
日本独自の文化と聞いて思いつくのは銭湯・温泉・お花見・相撲・歌舞伎や落語などの伝統芸能。
特に温泉は外国人にも人気ですが、場所によってはタトゥーを入れた人の入場が禁止なことも。
海外では日本人の感覚よりも気軽にいれてしまうので、タトゥーが入っていることにより楽しめないのは残念という声も多いです。
また、海外の入浴施設では素っ裸になることはほぼないため、ニガテな人も多いです。
しかし、相撲や歌舞伎などはコトバがわからなくても楽しめるので、日本文化を楽しみたい外国人旅行客にはピッタリ。
ただし、旅行期間中に開催されており、かつチケットが取れるかどうかという問題もあります・・・
採点:8/10
治安
日本に旅行する時の最大の魅力は治安の良さ。
海外では夜にひとけのない道を歩くのは危険ですが、日本ではどこを歩いてもほぼ大丈夫です。
また、銃の所持が認められていないので危険度はかなり低いです。
採点:10/10
トータルで考えてオススメできるか
結論としては、とてもオススメできます!
日本建築や伝統文化、食べ物など『世界にココだけ!』というものも多く、老若男女楽しめること間違いなし。
外国語の対応がイマイチな部分もありますが、翻訳機なども発達しているのでコトバの問題は少なくなりつつあります。
まとめ
いつもは海外の都市を「観光地としてどうか」と判断しがちですが、たまには逆側から見るのも新鮮でした。
通常では気づかない日本の良い点を再発見することにもつながるので、あなたもいちど考えてみてはいかがでしょうか?