先日、沖縄の世界遺産・首里城の大部分が火災で焼失というニュースには驚かされました・・・
日本人にとっては大きな損失ですが、他の国の世界遺産も同様に自然災害・人為的な理由により破壊されてしまったケースもあります。
今回は過去のいくつかの事例を紹介します。
首里城で発生した火災
沖縄にある世界遺産『琉球王国のグスクおよび関連遺産群』の構成資産のひとつである首里城が、2019年10月31日に発生した火災により大部分が焼失しました。
在りし日の姿はこちら。僕は残念ながら見たことはありませんが、一度は見てみたいと思わせる美しさです。
焼失したのは正殿をはじめ北殿、南殿など。
原因は未だ調査中ですが、正殿一階北側にある分電盤が焦げた状態で見つかり、火災と関係があるのでは?と言われています。
その他の破壊・焼失した世界遺産
日本で世界遺産が破壊・焼失したのは今回の首里城が初めてといえますが、日本以外の世界遺産でもさまざまな原因により破壊されたケースがあります。
今回は日本人にもなじみ深い3つのケースを紹介します。
パリのノートルダム大聖堂
フランスの世界遺産『パリのセーヌ河岸』の構成資産のひとつでもあるノートルダム大聖堂は、2019年4月に発生した火災により、屋根部分が焼失しました。
現在も復旧が進められていますが、元通りになるにはかなり時間がかかりそうです。
カトマンズの寺院
2015年4月にネパールで発生した大地震(マグニチュード7.8)により、世界遺産『カトマンズの谷』の構成資産でもあるダルバール広場やダラハラ塔が甚大な被害を受けました。
地震の被害は大きく、完全に復旧するのは難しいのでは?と言われています・・・
バーミヤンの摩崖仏
アフガニスタンのバーミヤンにある大仏(摩崖仏)が2001年、当時のタリバン政権により爆破されました。
タリバン政権は「イスラム政権の”偶像崇拝禁止”の規定に反している」という理由で爆破を敢行。
これにより2体の大仏が完全に破壊、また石窟に描かれた仏教画の約8割も失われました。
破壊・焼失した遺産はこれだけじゃない
破壊・焼失した世界遺産はこれだけではありません。
おもに中東の過激派武力勢力によって破壊された遺跡や、大地震などの自然災害によって破壊された世界遺産はとても多いです。
また、世界遺産以外でも韓国・ソウルの南大門など”街のランドマーク”ともいえる建物が人間の手によるものや自然災害で失われることが多いです。
まとめ
破壊・焼失した建物は復旧が可能な場合もありますが、見た目が元通りになっても過去より受け継がれてきた歴史と人々の思いは決してもとに戻りません。
自分の不注意により、世界遺産をはじめとした文化財を傷つけないように気を付けましょう!