日本は世界でも有数の安全な国。
海外旅行に行ったら、通常比500パーセントの注意が必要ですが、注意してもスリにあうことはあります。僕も何度かやられました・・・

今回は盗難(スリ)や紛失にあったり、持ち物を破損した時にやることをまとめました。
持ち物ごとの対応内容まとめ
パスポートを盗難された・紛失した
パスポートを盗難・紛失した場合、再発行してもらわないと日本に帰ることができません。
再発行には、紛失・盗難証明書と紛失届が必要です。
紛失・盗難証明書は現地の警察署、またはツーリストポリスで発行してもらいます。
紛失届は、現地の日本大使館・領事館に置いてあります。
まず紛失・盗難証明書を取得後、日本大使館・領事館で紛失届を入手し、その場で『帰国のための渡航書』を申請すれば効率的です。
『帰国のための渡航書』は、文字通り海外から日本へ戻るための公文書。パスポートと同じ働きをするものと考えればOKです。
新たにパスポートを発行してもらうことも可能ですが、発行までに時間がかかるのが難点です・・・
帰国のための渡航書の申請には次の書類が必要です。
- 紛失届
- 渡航書発給申請書 *日本大使館、領事館で入手
- 証明写真(フチなし & 縦45ミリメートル×横35ミリメートル)
- 本人確認・国籍確認できる書類(免許証、パスポートのコピーなど)
- 旅行日程が確認できる書類(日程表、航空券など)
本人確認書類がなければ、日本から戸籍謄本 or 戸籍抄本のコピー(FAX)を送ってもらう必要があります。
財布を盗難された・紛失した
財布を盗まれた場合は、警察署やツーリストポリスに行き、紛失・盗難証明書を発行してもらいます。
もし財布の中にクレジットカードが入っていた場合は、停止および再発行処理を行います。
残念ながら海外旅行保険に加入していても、現金は補償されません・・・
携帯電話(スマホ)を盗難された・紛失した・壊した
スマートフォンなどの携帯電話を無くした場合、iPhoneなら『iPhoneを探す』機能を使えば見つかる可能性があります。
紛失したら、パソコンやほかのスマホ/タブレットからiCloudに接続、『iPhoneを探す』機能を起動すれば地図が表示され、iPhoneがある場所が地図上に表示されます。
もし『iPhoneを探す』機能で見つからない場合は『通話機能の停止』を行います。
『通話機能の停止』は、通信キャリア(auや SoftBank)の個人ページや、スマホ/タブレットのアプリから行えます。
あとは警察署やツーリストポリスに行き、紛失・盗難証明書を発行してもらいます。
破損した場合は帰国後、海外旅行保険会社やクレジットカード会社に連絡して、補償についての相談を行います。
クレジットカードを盗難された・紛失した
クレジットカードを無くしたら、拾った人に不正利用されないように利用停止し、再発行を依頼する必要があります。
クレジットカード会社の紛失盗難専用の窓口があるので、盗難・紛失したらすぐに電話してください。
だいたいどこのクレジットカード会社でも、24時間365日いつでも日本語で対応してくれることがほとんどです。
クレジットカードには盗難保険がかならず付いているので、もし不正利用されても被害金額はカードが補償してくれます。
また、念のために警察署で紛失・盗難証明書をもらっておくと、見つかった時に連絡してくれます。
その他盗難された・紛失した・壊した
カメラや電子機器、その他あなたが持っているものが盗難・紛失した場合は、警察署で紛失・盗難証明書(ポリスレポート)を発行してもらう必要があります。
また、破損した場合は海外旅行保険会社やクレジットカード会社に連絡します。
僕も海外旅行中にデジカメを落として壊してしまいました・・・
帰国後、クレジットカード付帯の海外旅行保険の申請を行いました。
その際の詳細はこちらをご覧ください。

警察署で紛失・盗難証明書(ポリスレポート)のもらい方
海外旅行保険で補償してもらう場合、紛失・盗難証明書が必要です。
紛失・盗難証明書は日本に戻ってしまったら入手できないので、海外にいるうちに忘れずに取得してください。
紛失・盗難証明書の取得は、滞在している国の警察署で行います。
警察署の紛失係に行き、紛失・盗難証明書の発行を依頼します。
たとえば、
・遺失証明書
・事件届出証明書
・F.I.R. (First Information Report)
・事件届出証明書:B.O. (Boletim de Ocorrencia)
・ロストレポート
など、さまざまな呼び方があります
このさい、あなたの身分を証明するパスポートが必要なので、もしパスポートも紛失していた場合は先に大使館などで再発行を依頼します。
なお、申請には本人が行く必要があります。
もしツアーに参加していた場合、ガイドさんなどに同行してもらうと意思疎通がしやすいです。
ツアーに参加していない場合は海外旅行保険会社や、クレジットカード会社の紛失盗難窓口の担当者に相談すれば、申請についての情報を教えてくれます。
紛失・盗難証明書は基本的には当日に発行してもらえますが、国によっては1~2日かかる場合も。
また、紛失・盗難証明書に次のことが書かれているか、念のために確認してください。
- 盗難された時の状況(盗難されたとハッキリわかること)
- 何が盗難されたか
国によってはツーリストポリスで申請
一部の国では紛失・盗難証明書の発行手続きを警察署ではなく、街中にあるツーリストポリスで手続きを行います。
2018年現在、ツーリストポリスはタイやエジプトで設置されていますが、渡航先の国にツーリストポリスがあるかどうかは、旅行保険会社などに問い合わせると教えてもらえる場合も。
もしツーリストポリスの場所は不明なら、警察署に行けばOKです。
破損時の申請
壊れてしまった場合は帰国後、海外旅行保険 or クレジットカード会社のコールセンターに電話します。
電話では、壊れてしまった時の状況などを説明、その後、申請書が送られてくるので、下記の書類とともに申請します(必要な書類は会社により異なります)。
- 申請書
- 破損個所の写真
- パスポート(コピー)
- 購入時のレシート
- 修理の見積書
購入日によって補償金額が変わります(購入日が最近なら、より高額補償)。
また、破損後ずっと後でも申請できる訳ではなく期限が決まっているので、なるべく早く申請しましょう。
もしもの時のための事前準備
パスポート
あなたの顔写真やパスポート番号が記載されたページをコピー、またはスマホやカメラで撮影しておいてください。
また、現地の日本大使館・領事館、警察署を調べておくと、現地でスムーズに行動できます。
クレジットカード
カード発行会社(楽天など)、カード番号、クレジットカード会社の紛失盗難受付デスクの電話番号を控えておいてください。
前もってクレジットカードをスマホやカメラで撮影しておくと楽。
また、万がいち落としたとしても大丈夫なように、複数のクレジットカードを同じ財布に入れず、分割して持つのがオススメです。
現金
持ち金すべてを一つの財布に入れていた場合、その財布を落とした場合はダメージが大きすぎます・・・
万が一落としたとしても、現金を分割して持っていればダメージを最小限にできます。
たとえば財布の中、上着のポケット、スーツケースの中というように分割しておけば落としたとしても安心です。
クレジットカード付帯の海外旅行保険を確認
クレジットカードには、海外旅行保険が付帯しています。
ただしカードによって自動付帯だったり、利用付帯だったりするので、事前に海外旅行保険が適用される条件を確認しておきましょう。


海外旅行保険に加入
クレジットカードに付帯されている海外旅行保険では補償内容が心もとない場合は、海外旅行保険への加入を検討します。
海外旅行保険は補償項目ごとに契約できる場合がほとんどなので、足りない補償内容のみ保険加入すればOKです。

海外旅行保険で補償されるもの・されないもの
海外旅行保険に加入していても補償される場合と、されない場合があります。
補償されるもの / されないものは次のとおりです。
■補償される
・財布
・携帯電話(スマートフォン、ガラケー)
・パスポート(盗難時)
・カメラ
■補償されない
・現金
・クレジットカード
・パスポート(紛失、破損時)
まとめ
スリや紛失、破損に遭っても、あわてずに行動することが大事です。
あわてないように、事前準備をシッカリしておきましょう!