旅行、特に海外旅行でしか聞かない用語がイッパイあります。
「アライアンス」や「LCC」、「サーチャージ」など、『なんのこっちゃ?』という方も多いのでは?
今回は海外旅行の用語のうち、耳にする機会が多いものを厳選して紹介します!
あ ~ お
■アップグレード
予約した座席クラスより、高いクラスの座席クラス(エコノミークラス→ビジネスクラスなど)に変更すること。
追加料金を支払って変更する場合もありますが、無料で変更してもらえることも。
狙って無料アップグレードしてもらうことは難しいですが、可能性を高める方法はあります。
■アライアンス
航空会社間で協力関係を結ぶこと。
協力する内容はさまざまですが、共同運航したり共通のマイレージサービスの提供、燃料や航空機の部品の共同購入など。
これらを行って、コスト圧縮を図っています。
おもなアライアンスとしてはJALが加盟するワンワールド、ANAが加盟するスターアライアンス、そしてスカイチームの3つがあります。
■アライバル
航空機が目的地に到着(Arrival)すること。
■アライバルビザ
航空機が目的地の空港や港などに到着した時に、取得できるビザのこと。
■アーリーチェックイン
決められた時間(15:00など)よりも早くチェックインできる(=部屋を利用できる)こと。
追加料金を支払わなければならない場合もあるが、部屋が空いていれば無料でOKな場合もあります。
■イエローカード
国際予防接種証明書のこと。
証明書の色が黄色なので、イエローカード(黄色の紙)と呼ばれます。
国によっては入国時にイエローカードの保持が必須だったり、推奨されています。
■イミグレーション
本来の意味では「入国審査(を行う場所)」を指しますが、実際は「出国審査(を行う場所)」といった意味でも使われます。
二国間を移動する場合、出入国時にパスポートなどを基にして入国者の情報を把握するためのチェックを行います。
■インボランタリー・アップグレード
略して「インボラアップグレード」ともいいます。
アップグレードのうち、オーバーブッキングなど航空会社の都合で行われるアップグレードのことです。
■Eチケット
紙の航空券ではなく、電子化した航空券のこと。
搭乗する人に関する情報を航空会社のデータベースで管理、飛行機に乗る場合はパスポートなどを使って搭乗者情報を確認し、登録されていれば搭乗券を発行してもらえます。
■ウェイティングリスト
航空券予約のキャンセル待ちリストのこと。
目当ての航空券の座席が空いていない場合、ウェイティングリストに登録してもらい、もし空きが出たら登録順に航空券が割り当てられます。
なお、スカイスキャナーなどの比較予約サイト経由では、ウェイティングリストへの登録はできません。
もし登録したい場合は、HISなどの旅行会社経由で依頼する必要があります。
■エコノミークラス
旅客機の座席クラスのひとつで、もっともお手頃な価格のこと。
■エコノミークラス症候群
動脈血栓塞栓症のこと。
飛行機、とくにエコノミークラスのように、同じ姿勢で長時間座りっぱなしになることで血栓(血のかたまり)が静脈にでき、血液の循環に支障をきたすことで引き起こされる疾患のため、この名前が付けられました。
■LCC
ロー・コスト・キャリア(Low Cost Carrie)の略で、従来のレガシーキャリアと比較すると料金が大幅に安い航空会社のこと。
今までなら無料(料金に含まれていた)のサービスを有料化するなどして、格安の料金を実現しました。
■オーバーブッキング
旅客機の座席数よりも、予約した乗客数が上回ってしまうこと。
航空会社はキャンセルが発生することを見越して多めに予約を受け付けていますが、見込みよりキャンセル数が少なかった場合に起こる現象です。
■オープンジョー
出発便の到着地と帰国便の出発地が異なる、または出発便の出発地と帰国便の到着地が異なる航空券のこと。
到着地と出発地の間は、自分で移動したい場合に便利な航空券です。
■オープンチケット
搭乗区間のみ指定して購入できる航空券のこと。
搭乗する便は決まっていないので、日程が未定の場合や航空券をまとめ買いしておきたい場合に便利です。
か ~ こ
■ガラディナー
クリスマスイブや大みそかなど、特別な日に行われる特別なディナーのことです。
ショーを見ながら料理を食べたり、景品がもらえたりと形式はさまざま。
欧米や東南アジアで行われることが多いです。
■管制塔
空港にある建物で、航空機の離発着がスムーズに行えるようにパイロットへ指示したり、滑走路などに異常がないか監視するなどの役割があります。
周りが見渡せるように、建物からニョキっと突き出ています。
■キャビンアテンダント
航空機の内部でサービスを提供する客室乗務員のこと。
以前はスチュワーデス、男性の場合はスチュワードと呼ばれていましたが、平成9年の男女雇用機会均等法改正により、男女の区別なくキャビンアテンダントと呼ぶようになりました。
略して『CA(シーエー)』と呼んだり、『キャビンクルー』『フライトアテンダント』と呼ぶ場合もあります。
■キャビンクラス
航空機の座席のこと。座席クラスとも呼ばれます。
おもなキャビンクラスとしてエコノミークラスやビジネスクラス、ファーストクラスなどがあります。
■空港ラウンジ
航空機の出発を待つあいだに利用できる待合室のこと。
利用できるのは座席クラスが高い人や、クレジットカードやマイレージプログラムの上級会員など。ただし、お金を支払えばだれでも利用できるラウンジもあります。
ラウンジでは軽食や飲み物が提供され、場所によってはシャワーなどの設備もあります。
■クレームタグ
搭乗手続き時に預けた荷物の引換証のこと。
搭乗手続き時に預け入れ荷物にタグが付けられ、その半券が渡されます。
タグには荷物の出発地/到着地などの情報が記載されており、もし荷物が紛失してもタグをもとにして荷物がどこにあるか調査してもらえます。
■グランドスタッフ
空港内で勤務する航空会社の職員のことで、「地上の職員」という意味です。
おもな業務としては、チェックインカウンターでのチェックイン業務、搭乗案内、ラウンジでの接客などを行っています。
■検疫
ウィルスや病気を国内に侵入することを防いだり、国外に拡散することを防ぐために空港や国境で入国者や持ち込む荷物のチェックを行うこと。
検査の結果、必要に応じて消毒や廃棄などの防疫措置が行われます。
検疫の厳しさは国ごとに異なり、特にオーストラリアが厳格にチェックされることが多いと言われています。
■コードシェア便
2社以上の航空会社が、共同で運航する便のこと。
飛行機は一つですが、2つの便名が割り当てられます。(NH111とAA222など)
おもに協力関係にある、(ほとんどの場合)同じアライアンス内の航空会社同士で行われることが多め。
航空会社のメリットとしては、コストを抑えて便数や路線数をアップさせることができる点です。
さ ~ そ
■査証
旅行先に入国する際に必要な入国審査許可証のことです。
英語では『VISA(ビザ)』と呼ばれています。
■サーチャージ
搭乗客が支払う通常の運賃に加えて、支払いを求められる追加の費用のこと。
海外旅行では、おもに『燃油サーチャージ』という名の追加費用が必要となる場合があります。
燃油サーチャージは原油価格が上昇した場合に、その分の追加費用が航空券代に付加されます。
■白タク
空港により正規に認められていない、非正規のタクシーです。
不当に高い運賃を請求されたり、何かとトラブルが起こる場合があるので利用しない方が良いです。
■シェンゲン協定
EU(ヨーロッパ連合)加盟国が結ぶ条約で、締約している国どうしであればパスポートチェックなく国内旅行感覚で移動できます。
■スカイチーム
世界3大アライアンスのひとつです。
■スターアライアンス
世界3大アライアンスのひとつで、ANA(全日空)も加盟しています。
■ストップオーバー
複数の路線を乗り継いで目的地に向かう場合、経由地で24時間以上滞在すること。
ストップオーバーを上手に使えば、オトクに複数都市に滞在することが可能。
しかしすべての都市でストップオーバーできるとは限らず、認められていなかったり追加料金が必要となるケースもあります。
なお、日本語では『途中降機』と呼ばれます。
■スペシャルミール
一般的な機内食とは異なる、特別機内食のこと。
特別食の種類は航空会社によって異なりますが、豚肉を使っていない食事や子供向けの食事、ベジタリアン向けの食事、特定の疾病に配慮した食事などが用意されています。
追加料金は不要ですが、搭乗前に予約しておく必要があります。
■スルーチェックイン
航空機で目的地に向かう際、最初のチェックイン時に経由する路線すべてのチェックインを同時に行えること。
同じ航空会社、または提携している航空会社同士の乗り継ぎでないと行えませんが、手続きが1回で済むので時間を節約できます。
■セキュリティーチェック
航空機へ搭乗前に行われる、手荷物の検査のこと。
おもに手荷物の中に危険物が含まれていないかをチェックしています。
■税関審査
航空機が目的地に到着後、空港で乗客の手荷物を検査し、入国する国で禁じられている物品や免税範囲を超えた量が持ち込まれていないか確認する審査のこと。
また、麻薬犬などを用いて違法な薬物が持ち込まれていないかもチェックしています。
た ~ と
■ターミナル
空港のうち乗客が乗り降りをする場所のことですが、搭乗手続きを行ったりレストランがある場所も含んで呼ばれることが多め。
近年の空港は巨大化しており、複数の建物から構成されている場合が多いので建物ごとに第1ターミナル、第2ターミナルと呼ばれています。
航空会社によって利用するターミナルが異なっている場合があります。
■タラップ
航空機から乗り降りする場合に用いられる階段のこと。
■チェックイン
航空機に乗るための手続きのこと。
パスポート番号などをもとに搭乗券を発券したり、荷物の預け入れを行います。
■直行便
出発地から目的地まで、乗り継ぎなしでノンストップで着く便のこと。
乗り継ぎ便と比べて総飛行時間が短く(1回あたりの時間は長め)、乗り降りを繰り返す手間がないですが、料金は高めです。
■デポジット
ホテル宿泊時などに預けるお金のこと。
宿泊中に食事や電話などの有料サービスを利用したり、宿泊者が支払わなければならない問題が発生した場合は、そこから対象の金額が減らされます。
宿泊中、有料サービスの利用などの支払うべきものが無ければ、全額返金されます。
■手荷物受取場
出発地で預けた荷物を、目的地の空港で受け取るための場所です。
中規模以上の空港であれば、ほとんどターンテーブル形式となっています。
■デパーチャー
航空機が目的地から出発(depature)すること。
■電子入国許可証
渡航者の情報をインターネット上に事前に登録しておき、入国するのに問題ないことを証明するための電子書類のこと。
国によって名称は異なり、アメリカならESTA(エスタ)、カナダならeTA(イータ)などさまざなな呼び名があります。
また、申請方法や申請に必要な書類も国によって異なります。
■搭乗券
飛行機に乗るためのボーティングパス(boarding pass)のこと。
便名や搭乗時間、席番号、出発地および目的地などが記載されています。
■搭乗口
航空機に乗り込むさいに、最後に通過する場所のこと。
『搭乗ゲート』と呼ばれることもあります。
■トランジット
出発地から目的地への移動の間に、燃料や食料の補給のために経由地に立ち寄ること。
立ち寄る時間は1時間程度と短く、同じ機体を使用します。
機内で待つ場合や、機内の清掃のため空港内のトランジットルームで待機する場合があります。
■ドミトリー
ホテル宿泊時に、部屋単位ではなくベッド単位で借りること。
一部屋に数台のベッドが置かれていることが一般的で、人種や性別関係なく部屋を割り当てられることが多い。
■トランスファー
出発地から目的地への移動の間に、航空機を乗り換えること。
同じ空港でもターミナルを移動したり、場合によっては異なる空港へ移動しなければならない場合もあります。
な ~ の
■入国審査
目的地の空港に到着したさいに、その国に入国可能かどうかを確認する審査のこと。
審査官は乗客が提出したパスポートと入国カードをもとに確認し、必要に応じて質問を行います。
■ノーショー
航空券の予約を行いながら、当日までにキャンセルもせず空港に現れないこと。
は ~ ほ
■バウチャー
予約や代金の支払いと引き換えに発行されるチケットみたいなもので、このチケットを提示してサービスを受けます。
ホテルやオプショナルツアーの場面で使用されることが多めですが、最近では紙ではなく電子データーのみで管理(Eチケット)することも多いです。
■ハブ空港
空港のなかでも、その地域(アジアやヨーロッパなど)での乗り継ぎの拠点となる空港です。
通常の空港より規模が大きく、24時間稼働している場合も多いです。
■バゲージ
航空機に搭乗する際の乗客の荷物のこと。
■バゲージクレーム
出発地の空港で預けた荷物を、目的地の空港で受け取る(場所の)こと。
もし預け入れ荷物に破損があったり、届いていない(ロストバゲージ)場合は、クレーム・タグを持ってスタッフに伝えることにより対処をしてもらえます。
■パスポート
海外に旅行する際に、旅行者の国籍の国が本人の身分を証明するための文書のこと。
日本人用は有効期限に応じて(おもに)2種類あります。
これが無いと日本から出国できない&渡航先に入国できないため、命の次に大事。
日本語では『旅券(りょけん)』と呼びます。
■パッセンジャー
航空機における旅客のこと。
■ビザ
旅行先に入国する際に必要な入国審査許可証のことです。
日本語では『査証(さしょう)』と呼ばれています。
■ビジネスクラス
旅客機の座席クラスのひとつで、ファーストクラスとエコノミークラスの中間。
エコノミークラスと比較すると座席間隔に余裕があり、食事も豪華な場合が多いです。
■ファーストクラス
旅客機の座席クラスのうち、もっとも高いクラスのこと。
食事はもちろん、座席も豪華。『空飛ぶホテル』と呼ばれるほど豪華な場合もあります。
■フライト
出発地から目的地に向かう便のこと。
■ブッキングクラス
航空券の予約クラスのことで、『Y』『B』『H』などのアルファベット1文字で表されます。
エコノミーやビジネスなどの座席クラスとは別で、同一の座席クラスの中での料金の違いによってブッキングクラスが異なります。
たとえばエコノミークラスの場合、正規料金で購入した場合は『Y』、正規割引航空券の場合は『H』、格安パッケージツアーの場合は『N』など。
マイレージの加算率もブッキングクラスに応じて決められます。
■ペックス(PEX)
航空券のうち、航空会社が直接販売している正規の割引チケットのこと。
■保安検査場
航空機に乗り込む前に、搭乗客のボディチェックや機内への持ち込み手荷物の検査を行うこと。
■ボーティングパス
航空機に乗るために必要なチケットのこと。
便名や搭乗時間、席番号、出発地および目的地などが記載されています。
■ボーティングブリッジ
空港のターミナルと、航空機の入口を連結する可動式の橋のこと。
ま ~ も
■マイレージ
航空機に搭乗するたびに移動距離に応じた『マイル』という名前のポイントを加算、マイルが貯まると無料航空券などの特典が受けられる制度のこと。
『マイレージ・プログラム』とも呼ばれています。
や ~ よ
■予約クラス
航空券の予約クラスのことで、『Y』『B』『H』などのアルファベット1文字で表されます。
同じエコノミークラスのチケットでも、購入料金(正規料金か割引料金か)によって異なり、クラスによってマイルの加算率が異なります。
ら ~ ろ
■レイトチェックアウト
決められた時間(12:00など)よりも遅くチェックインできる(=部屋を利用できる)こと。
追加料金を支払わなければならない場合もあるが、次の宿泊予定がなければ数時間無料で使わせてもらえたり、部屋が空いていれば無料でOKな場合もあります。
■レガシーキャリア
LCCのようにサービスを完了せず、既存のサービスすべてを提供する航空会社のこと。
昔からある大手航空会社を指すことが多く、日本のANA(全日空)やJAL(日本航空)もレガシーキャリアのひとつです。
■ロストバゲージ
出発地の空港で預けた荷物が、到着地の空港に届いていないこと。
乗り継ぎが多い場合に起こりやすいです。
届いていない荷物はどこか別の空港に送られている場合が多く、見つけしだい送り届けてもらえます。
■ワンウェイ
片道のみの航空券のこと。
■ワンワールド
世界3大アライアンスのひとつで、JAL(日本航空)も加盟しています。
英語
■eチケット(イー チケット)
今までは紙で管理していたのに代わり、コンピューターのシステム内に記録するタイプのチケットのこと。
システム内に管理しているので、紙を無くしても再発行できたり、スマホの画面でチケットのデーターを表示するだけでOKだったりと、管理がとても楽です。
航空券やツアーチケットなど、さまざまな場面で利用されています。
■eTA(イータ)
カナダ入国時に必要となる電子書類のこと。
渡航者の情報をインターネット上に事前に登録しておき、入国するのに問題ないことを確認します。
■ETIAS(エティアス)
EC圏内に入るときに必要となる電子書類のこと。
渡航者の情報をインターネット上に事前に登録しておき、入国するのに問題ないことを確認します。
■ESTA(エスタ)
アメリカ入国時に必要となる電子書類のこと。
渡航者の情報をインターネット上に事前に登録しておき、入国するのに問題ないことを確認します。
まとめ
旅行関係の用語は日常で使わないコトバが多いです。
旅行をスムーズに進めるためには知っておいた方が良い用語も多いので、今回紹介したコトバは覚えておきましょう!